シックハウス症候群という病気が一時期世間を賑わせましたが、居住者が健康的に暮らせるように考えられたのが健康住宅です。
あまり耳慣れないような気もするのですが、この健康住宅とは、一般的な普通の住宅とどのように違うのでしょうか。
シックハウス症候群は、家を新築したりリフォームした際に使用した建材や家具などに含まれるホルムアルデヒドなどの揮発性物質によってめまいや吐き気などの健康障害を引き起こす病気です。
建物の気密性が高くなったことによって室内における揮発性物質の濃度も高まってしまったことが原因と考えられています。
その対策として有効なのが室内の換気を徹底することです。
このシックハウス症候群が問題視されるようになったことで、住宅に対する意識が変わってきたようです。
このような不安を持たず健康的に暮らせるように配慮された家、それが健康住宅です。
健康住宅とはどのような住宅をいうのか。
その定義というのは決まったものがあるわけではありません。
住む人によって健康のあり方には違いがあるので内容はそれぞれ変わってくるでしょう。
ただ、広い意味では基本的に揮発性有機化学物などシックハウス症候群の原因と考えられるようなものを含まない、または少ない建材や仕上げ材を使用して建てられた住宅をいいます。
最近は天然無垢材などの建材を使用した家が注目されているようです。
素材はヒノキやスギ、マツなどが多く接着剤も化学合成のものは避けることで安心で健康的な家づくりを提案しているところが増えてきています。
ただし、勘違いしてはいけないのは体に害のない建材で建てた家だから健康住宅として十分なのではなく、住む人も心身ともに健康的に生活を続けられる環境づくりへの取り組みが大切と考えます。