建築板金業といってもあまり耳慣れない人は多いのではないでしょうか。
住宅建築には欠かせない業種の一つでありながら、目立つことの少ない建築板金業。
どのような職業なのでしょう。
簡単には、その名の通り建築に関わる板状の金属を取り扱うのが建築板金業です。
いわば金属の性質を知りぬいた金属のプロといえます。
この板金業の一番わかりやすい仕事は屋根の工事です。
瓦を使用した屋根以外はほとんどが板金を使用したもので建築板金業によって作業されます。
また、大切な家を雨から守ることも建築板金業の重要な仕事です。
屋根が受け止めた雨水を流すための雨樋(あまどい)や板金を加工した水きりの工事がそれです。
他に細かな工事内容としては、雨漏りや屋根の葺き替え、修繕、外壁工事などを専門に行っており、最近は壁面の仕事も板金業の仕事として認知されつつあるようです。
屋根の工事は家を建てる流れから工務店がおこなうものなのでは?と思う人もいるようです。
確かに家の建築については工務店などが依頼を受けて施工するのですが、部分的に専門の業者に委託して工事を進めます。
屋根に関しては屋根の専門業者である建築板金業が委託を受け工事を行うというわけです。
最近はリフォーム工事を中心に直接依頼を受けるケースが増えているようです。
さて、建築板金業にとって瓦屋根は専門外になるといいましたが、瓦屋根であっても雨漏り防止の措置としては金属板を使うことがあるため、その部分に関しては建築板金業の分野となります。
一軒の家を建てるにも、さまざまな分野の専門家たちの連携が必要とされていることがわかります。